プロのマンガ家になるには、ペンを自在に操れるようになることが重要!
そこで本ページでは、ジャンプ作品の作画に多く用いられるGペン、丸ペン、ミリペン(製図ペン)の
3種類のペンの特徴と、それらを使った線の描き方を紹介するぞ。
※本ページは、『ジャンプ流! vol.1 まるごと鳥山明』についてくる「ジャンプ流!秘伝ガイド」に掲載した内容となります。
ペン先やペン軸、インク、原稿用紙などは、マンガ用の画材を扱う店で実際に見ながら買うのがオススメ。特にペン軸は実際に触り、手になじむ物を選ぼう。普段使っているシャープペンシルの太さを参考にするのもいいぞ。
どの道具も、最初は手頃な値段の物を好みで選べばOK。ペン先は5~10本がセットで売られているので、Gペンと丸ペンを1セットずつ買っておこう。
道具を準備したら、次は作業環境を確認! 机に座って自分の正面に原稿用紙を置き、その周囲に道具を使いやすく配置しよう。原稿は描きやすい向きに回しながら描くので、用紙の周囲のスペースは余裕を持たせておくこと。また、用紙に手の油がつくとインクが乗りにくくなるので、ペン入れ前からなるべく手を乗せないよう意識しよう。
画材以外の道具では、ペンを洗うための水とペン先を拭くティッシュ、試し描き用の紙が必需品だ。インクがついたペンが転がらないように、ペン立てやペン置きも準備。新しいペン先にはサビ防止剤がついているので、最初によく拭いてインクをつきやすくしておこう。ペンで描いた部分が乾ききらない状態で触れると、手だけでなく原稿まで汚れてしまうことがあるので、手の下に「あて紙」を敷いて作業しよう。
ペンの用意ができたら、ペン先の中ほどまでインクに浸し、試し描き用の紙でインクの出具合を見てから原稿用紙にペンを入れよう。これで、インクのボタ落ちなどの失敗を防げるぞ。
ペンで線を描く場合、右利きだと右や下方向への線が描きやすく、逆方向には描きにくい場合が多い。自分が描きやすい方向を見つけ、その方向に原稿用紙を回して描こう。インクは乾くまえにこまめにつけ直しを。また、ペン先に紙の繊維が詰まると線が乱れるので、何本か線を描いたら水で洗うクセをつけよう。