マンガ用語集

マンガを描く際に必要となってくる各種用語を徹底解説!
『ジャンプ流!』を読んでいて、わからない用語が出てきたらチェックしよう。

あ行

アイレベル(アイレベル)
画面(コマ内の絵)を見ている目線の高さ。高ければ見下ろしたような構図になり、低ければ見上げるような構図になる。
あて紙(あてがみ)
描いた絵を手で擦って汚さないように、原稿とペンを持った手の間に挟みこむ紙のこと。
アングル(アングル)
一般的にはカメラでモノを写す角度のこと。マンガではコマの枠がカメラの画面に該当する。

か行

描き文字(かきもじ)
原稿に直接描きこむ文字。『ONE PIECE』の「ドン!」や『ジョジョの奇妙な冒険』の「オラオラ」も描き文字である。
カケアミ(カケアミ)
短い均一な直線を一定の間隔で引き、濃淡を付ける技法。
基準線(きじゅんせん)
原稿を描きこむ際の基本枠を示す線。線の外側に描きこむこともできるが、裁断されて見えなくなる可能性もあるため、見せたい絵やセリフは必ず枠線内に収める。
決めゴマ(きめゴマ)
読者の注目を集めるため、通常のコマより大きくしたコマ。物語の山場で使わることが多い。
コピック(コピック)
色数が非常に豊富なマーカーの商品名。速乾性で重ね塗りがしやすいため、マンガのカラー着彩でもよく使われる。
コマ割り(コマわり)
枠線で囲んだ範囲(=コマ)を、1ページ内にどれくらいの大きさや数で配置するか決めること。

さ行

Gペン(ジーペン)
先端にインクを付けて描くペン先(つけペン)の一種。ペン先が柔らかく、筆圧を変えることで線に強弱をつけやい。
下描き(したがき)
「ペン入れ」のための下地作り。ペン入れ後に消しゴムで消せるよう、鉛筆かシャープペンシルなどで描く。
写植(しゃしょく)
写真植字の略称で、写真の原理を用いて原稿に印字すること。セリフや地の文はこの方法で入れるのが一般的。
集中線(しゅうちゅうせん)
効果線の一種。読者の視線を集めたい部分に向って放射状に線を描きこむ技法。
消失点(しょうしつてん)
立体的な建物の面を構成する線(パースライン)を無制限に伸ばしたときに交わる点。
スピード線(スピードせん)
効果線の一種。並行に複数の線を描きこむことで、画面に勢いをつけたり、スピード感を出したりする技法。

た行

裁(断)ち切り線(たちきりせん)
製本時の裁断位置を示す線。迫力を出すために基準線を越えて誌面いっぱいに描かれたページは「裁ち切りページ」と呼ばれる。
ツヤベタ(ツヤベタ)
すべてを黒く塗らず白い部分を残すことで、髪の毛の光沢などを表現する技法。
点描(てんびょう)
線ではなく、密度の高い点を描きこむことで絵にする技法。
トーン(トーン)
カッターで切り取り、原稿に貼って使うシート。たくさんの種類があり、カケアミ、点描、衣服の模様、陰影、背景の効果など様々な場面で使われる。
トビラ(トビラ)
その作品タイトル、各話の表紙となるページ。マンガでは左ページにくるのが一般的。

な行

抜き(ぬき)
線の引き終わりで筆圧を弱めて、スッ…とペンを原稿から離す技法。
ネーム(ネーム)
コマ割りやキャラの配置、構図、セリフなどを大まかに描きこんだ漫画の設計図のようなもの。
ノンブル(のんぶる)
本のページ数のこと。ネームの段階で必ず入れる。

は行

パース(パース)
パースぺクティブの略称で、ものを立体的に描く透視図法(遠近法)のこと。
俯瞰(ふかん)
高い場所から見下ろすこと。鳥の視点が由来の「鳥瞰」と同義語となる。
フキダシ(フキダシ)
キャラクターのセリフを書きこむ枠。形状によって様々な感情を表現できる。
ベタ(ベタ)
絵を黒く塗りつぶすこと。黒くなれば筆ペン、ミリペン、サインペンなど道具は何でもOK。
ベタフラッシュ(ベタフラッシュ)
視線を集めたい部分は白く残して周囲をベタで塗る、集中線とベタを組み合わせたような技法。
ペン入れ(ペンいれ)
本番用の線を描きこむ工程で、下描きした絵にインクをつけたペンで描きこんでいく。
変形コマ(へんけいコマ)
通常は正方形や長方形の枠線を、斜めに引くなどして崩したコマ。スピード感やアクセントを加えたいときなどに使われる。
ペン軸(ペンじく)
ペン先(つけペン)を差し込んで使う。Gペン用と丸ペン用では差し込み口が違うので注意。
ホワイト(ホワイト)
原稿を修正する際に使う白いインク。水溶性、耐水性など性質が違うものがあるが、マンガでは耐水性がオススメ!

ま行

丸ペン(まるぺん)
先端にインクを付けて描くペン先(つけペン)の一種。Gペンと比べてペン先が細く、硬いため均一な線や微細な描写に向いている。
見開き(みひらき)
本の左ページと右ページがセットになっている状態。
ミリペン(ミリペン)
マーカーの1種で、均一な線を引きやすく、ワク線やフキダシに使われることが多い。先端が0.5~0.8ミリのものがオススメ。
めくり(めくり)
ページをめくること。前ページで続きが気になる「ヒキ」を作り、ページをめくった瞬間にインパクトのある展開を用意することを「めくりを意識する」と言う。
モノローグ(モノローグ)
実際に声に出すのではなく、心のなかで考えているセリフ。通常のフキダシではなく、雲型のフキダシや背景に直接載せて書かれることが多い。

や・ら・わ行

レタリング(レタリング)
文字の書体デザインや配列などを指すデザイン用語。
ロングショット(ロングショット)
一般的には被写体とカメラが非常に遠い画面のこと。マンガでは引いて描かれた絵のことを指す。

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